2020年版ご家庭CIO向けサイバーセキュリティアドバイス

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10月というと一般の皆さんはハロウィーンやクリスマスなどを連想されるかもしれません。私たちサイバーセキュリティ業界の人間は、10月といえばサイバーセキュリティ意識啓発月間として毎年楽しみにしています。今年はかつてない数の学生や社会人が在宅勤務をしていますから、今回の全国サイバーセキュリティ意識啓発月間はとても重要です。そこで私たちは、オンラインの安全を確保・維持する方法をだれもが確実に理解できるよう、支援していきたいと考えています。

さて、米国全体では900万人の学生オンラインで授業を受けるようになり、この学校年度はバックパックを背負ってバスに乗って授業を受けにいくかわりにノートPCやタブレットデバイスを使って授業を受けるようになっています。つまり保護者のみなさんにとっては、この学年は家庭内で教師の役割とCIOの役割をもういちどやらないといけない年、というケースが多いでしょう。

新しいテクノロジやアプリで学校生活をバーチャルにやっていくのはなんだか大変そうですが、サイバーセキュリティまで大変である必要はありません。次にあげる簡単なベストプラクティスをいくつか守りさえすれば、子どもたちをサイバー犯罪から守り、オンライン上でのプライバシーも守ることができます。

  1. 子どもがオンラインでどんなことをしているのかを把握しよう
    • ご自身の個人用デバイスのほかに子ども用のデバイスがあるなら、そちらにはペアレンタルコントロールを設定して、何かをダウンロードしたり購入したりする前に許可を得ないといけないようにしておきましょう。
    • オンラインゲームなどの人気アプリでは設定を確認し、ゲーム内チャットの機能の設定オプションをブロックにするなどの見直しをしましょう。
    • お子さんが使っているSNSアカウントを把握しておきましょう。また、友達リストにどんな人たちが登録されているのか、そこでどんな会話をしているのかを把握しておきましょう。 
    • インターネットではどんなひとが閲覧しているかわからないことや、誰もがオンラインに投稿できてしまうこと、誤った情報をどうやって見抜けばいいのかについて、お子さんと話し合っておきましょう。 
  1. ビデオ会議アプリケーションで妙な振る舞いをするひとがいないか注意しよう
    • オフラインでもオンラインでも「知らないひとは危険なひと」です。
    • お子さんには「オフラインでは許されないような妙な振る舞いをするひとにオンラインで会ったら、すぐその会議を退出しなさい」と伝えましょう。たとえばビデオ会議に見ず知らずの名前も名乗らないひとが入ってきた場合などです。 
  1. 強力なパスワードの重要性を説明しよう
    • パスワードを自宅の鍵にたとえて説明しましょう。パスワードという鍵は、自宅のなかのものぜんぶを守ってくれるもので、つねに安全に保つ必要があることを説明しましょう。パスワードは知らないひとはもちろん、お友だちにも教えてはいけないと教えましょう。
    • いろんな場所の鍵がそれぞれに違っているように、家庭内CIOたる皆さんは、お持ちの個人用デバイスやアカウントごとに、自分のためだけの独自のパスワードを用意しないといけません。
    • 鍵でいうところのキーホルダーにあたるのがパスワードマネージャです。パスワードマネージャを使えば、パスワードをまとめてくれて使いやすくなります。子どものパスワードやパスワードマネージャには親がアクセスできるようにしておきましょう。
  1. 子どもがしていることをしっかり把握しよう
    • お子さんのモニタは親から見える位置に配置し、活動内容を把握できるようにしておきましょう。 
    • リモート授業ではできるだけバーチャル背景を使うようにしましょう。プライバシーの保護と学業への集中に役立ちます。
    • どうにも虫の良すぎる話がリンクつきで舞い込んできたら、それをクリックすることの危険性についてお子さんに話しておき、そういうものに出会ったらクリック前に相談してもらえるようにしておきましょう。そして、親が確認してOKがもらえた場合にのみ、新しいブラウザのタブを開いて、そのリンクからではなく直接対象サイトのアドレスを入力してアクセスするようにしましょう。 
  1. どこまで情報を開示してよいかを決めておこう
    • 「これ以上はオンラインに投稿してはいけない」という範囲を決めておきましょう。たとえば「顔写真はだめ、簡単に識別できてしまう場所情報はだめ、名前や連絡先、学校名などの個人情報はだめ」などと決めておきます。
    • デバイスの設定を変更し、カメラアプリのメタデータ記録をオフにしておきましょう。こうしておけば、知らないひとがオンラインに投稿された写真から場所を特定しにくくなります。
  1. システムを最新状態に保とう
    • つねに最新のソフトウェア更新を適用してデバイスを最新に保ちましょう。ソフトウェア更新にはご家族の安全を守るのにかかせないセキュリティ更新が含まれていることがあります。 

今年はオンラインで授業に臨んでいらっしゃる学生さんが多いので、お子さんにオンラインで安全に過ごしてもらいたい家庭内CIOにとっては、覚えないといけないことが多すぎると思えるかもしれません。なかには、本稿で説明した内容を初めて耳にした、という方もおられるかもしれません。ですが、これらのシンプルな予防策をご家庭に取り入れてやっていくことで、家族全員を守りながら、歴史に残るにちがいないこの大変な学年においてもいちばん大切なこと、すなわち学業に没頭してもらえることでしょう。